2015-02-24
Google検索の仕組みとSEOマスターが意識する4つの事【SEO無料講座・第1回】
今回から「SEO無料講座」と題して連載記事をスタートします。SEOに関する全ての事というと言い過ぎですが、それくらいの気持ちで、弊社が持つノウハウを全て取り上げていきます。
読者の方が初心者であっても、SEOの大切なポインについて理解を深め、安全な実践的スキルを身に付けて頂ける事を目指します。
さて、講座の概要や、第1回の内容に入る前に、そもそも、SEOに取り組む事でどんな効果が得られるのかを事例から見てみましょう。
■事例1:2ヶ月で検索順位が100位圏外から6位へ上昇したSEO対策5項目
これは、キーワードの調整を行っただけで、検索順位が大幅に改善された事例です。キーワードの適切な使用、HTMLタグの見直しだけで、検索順位が改善される事は少なくありません。
■事例2:2つの記事だけでアクセス数が510倍に伸びた10個のブログ戦略
これは、短期間でサイトのアクセス数を510倍に伸ばした事例です。闇雲にコンテンツを作成するのではなく、タイトルのつけ方、コンテンツの内容、SNSの活用を工夫するだけで、アクセス数を大幅に伸ばす事が可能です。
上記2つの事例から分かるとおり、SEOに取り組む事で、「検索上位での表示」「アクセス数の増加」を期待する事ができます。この講座では、このような体験を読者の方がして頂ける事をめざします。
講座の概要
背景
SEOへのアプローチは成熟しつつあり、ネットで検索すれば、様々な情報を得る事ができます。しかし、それらの情報は点在しているため、初心者にとっては、「結局のところ、何に取り組めばよいのか・・・」「どれが大切なのか・・・」といった状態ではないでしょうか。
そこで、この講座では、SEOへのアプローチを体型的に集約して、連載記事として読者へ情報提供する事としました。
目的
私達が取り組むべきSEOは、「ユーザーにとって価値のある情報を提供する事」に他なりませんが、初心者にとってこの言葉は、分かるような分からないような曖昧なもではないでしょうか。
SEOに取り組もうという方は、「検索順位を上げたい」「アクセス数を増やしたい」と言うのが本音だと思います。ですから、この講座の目的は、シンプルに下記のようなものにします。但し、この連載記事を読み進めて頂ければ、「ユーザーにとって価値のある情報を提供する事がなぜ大事なのか?」という本質的な事への理解を深めて頂けます。
- SEOの基礎的な知識を理解する
- 安全で実績的なスキルを習得する
- 検索上位、アクセスアップを目指す
対象
- これからSEOに取り組む方
- SEOでなかなか成果が出ていない方
内容(予定)
第0章 はじめに
第1章 検索エンジンに正しく情報を伝える ~1.サイト全体~
- 第3回:SEOに適したHTMLの構造とは?
- 第4回:SEOに最適な内部リンクの構造
- 第5回:グローバルナビゲーションの最適化
- 第6回:パンくずリストの正しい使い方
- 第7回:SEOに効果的なサイトマップの作り方
- 第8回:オリジナルな404ページの作成方法
- 第9回:SEOを考慮したドメイン名の決め方
- 第10回:「www」「index.html」のありなし正規化
第2章 検索エンジンに正しく情報を伝える ~2.各ページ~
- 第11回:titleタグの最適化
- 第12回:descriptionメタタグの最適化
- 第13回:SEOを考慮したurlの注意点
- 第14回:見出しタグ(h1、h2~h6)の効果的な使い方
- 第15回:pタグの正しい使い方
- 第16回:アンカーテキストの正しい使い方
- 第17回:alt属性だけではない、imgタグの注意点
- 第18回:リストタグの正しい使い方
- 第19回:tableタグの正しい使い方
第3章 質の高いコンテンツを作成する
- 第20回:ユーザーの検索意図とSEOキーワードの選定方法
- 第21回:コンテンツSEOとその効果
- 第22回:コンテンツの設計
- 第23回:コンテンツの作成
第4章 コンテンツを宣伝する
- 第24回:ソーシャルメディアの活用
- 第25回:オフラインでの宣伝
第5章 その他
- 第26回:ページ表示速度の改善方法
- 第27回:robots.textの活用方法
Google検索の仕組み
お待たせしました。ここからが、第1回の内容です。
SEOに取り組む上で、まず最初に知っておきたいのは、Googleの検索の仕組みです。検索エンジンはどのようにしてサイトの順位を決めているのでしょうか?
下の動画は、Googleが公式発表している「検索の仕組み」です。
上の動画の要約すると次のようになります。
- ユーザーはウェブを検索しているのではなくGoogleのインデックスから検索している
- Gooleはスパイダーというプログラムでウェブ上から情報を集めている
- スパイダーは最初にいくつかのウェブページの情報を取得する
- 次にそれらのページのリンクからリンク先の情報を取得する
- これを繰り返して、Googleのインデックスを作成する
- 例えば、チーターの走る速さを知りたいとする
- そして、「チーター 走る 速さ」と検索ボックスに入力して実行する
- すると、Googleはこれらの検索クエリを含む全てのページをインデックスから検索する
- この場合、何十万ものページが該当するかもしれない
- では、Googleはどうやって、ユーザーが本当に求めているページがどれかを判断するのか?
- Googleは200以上の「問い」を立てて、そこから判断する
- 例えば、キーワードがそのページに何回含まれているか?
- そのキーワードはタイトルに現れているか、それともURLに現れているか?
- また、キーワード同士隣接して現れているか?
- キーワードの類義語が含まれているか?
- そのページを所有するウェブサイトの品質は高いか、低いか?
- スパムかどうか?
- PageRankはどれくらいか?
- などの問いを立てて、各ページを評価する
- ちなみにPageRankとは、Googleの創立者が開発したアルゴリズムだ
- PageRankは、どれぐらい多くの、そしてどれぐらい重要な外部からのリンクが存在するかによって各サイトを評価する仕組みだ
- 最終的に、これら全ての要因を組み合わせて各ページの総合得点を算出して検索結果をユーザーに返す
検索結果に表示されるための出発点は、Googleのインデックスに追加される事です。
スパイダーはリンクを辿ってウェブページをインデックスしていくので、サイト内部のリンク構造、外部からのリンクは、スパイダーの巡回とインデックスという観点から重要になります。
また、上のGoogleの動画でも明言している通り、PageRank(外部リンクの質と量で各サイトを評価する仕組み)は、検索順位の決定要因に含まれていますので、検索順位という観点からも外部リンクは重要です。「外部リンクによるSEOは終わった・・・」などと昨今言われることもありますが、決してそんな事はありません。
一方で、検索順位の決定要因は200以上あり、その総合得点によって順位が決まる訳ですから、外部リンクの対策だけをすれば良いという訳ではない事も分かると思います。
それでは、この総合得点をあげるために何をすれば良いのでしょうか・・・
SEOマスターが意識する4つの事
検索順位の決定要因は200以上ありますので、それら全ての項目について対策するというのは実際問題不可能ですし、SEOで成果をあげている人は200項目などをさほど気にしていないでしょう。
では、SEOマスターはどんな事を意識しているのでしょうか?
この連載記事では、細かなノウハウを一つ一つ取り上げていきますが、ここでは、SEOマスターが意識している4つの事を紹介します。
1.ユーザーのニーズを把握する
例えば、フラワーギフトの通販サイトを運営しているとします。この場合、ユーザーはどんなキーワード検索を行い、そのサイトに辿りつくでしょうか。
「フラワーギフト」「花束」などの一般的なキーワードを使うかもしれませんし、「ガーベラ」「バラ」などの具体的なキーワードを使うかもしれません。
ユーザーが実際に使用するキーワードや、関連キーワードを調査し、それらのキーワードを織り交ぜたサイト、ページを作成しなければ、ユーザーを集める事はできません。
よくあるケースは、サイトのタイトルが、会社名だけになっていたり、殆どユーザーが使用しないキーワードだけで構成されているケースです。これでは、ユーザーの検索結果には表示されず、アクセス数があがらないのは当然です。
この講座の第三章で、SEOキーワードの選定方法について具体的に解説していきます。
2.検索エンジンに正しく情報を伝える
2011年2月(日本では2012年7月)に、Googleは低品質なサイトの評価を下げ、高品質なサイトの評価を上げるアルゴリズム「パンダアップデート」を導入しました。その後、「パンダアップデート」は月に1回程度の頻度で継続されています。
これを受け、SEO業界では「コンテンツの質が重要」という流れが強まっています。しかし、ユーザーにとって役立つコンテンツを作成するだけで、十分でしょうか?
ユーザーにとって役に立つコンテンツであっても、その内容を検索エンジンが正しく理解しなければ、適正に評価してもらえず、本来あるべき順位に表示されなくなってしまいます。(検索エンジンという“ロボット”は、“人”と全く同じようにコンテンツを理解できる精度までは至っていない)
ですから、質の高いコンテンツを作成するだけではなく、検索エンジンという“ロボット”に正しくコンテンツの内容を伝える事が必要です。
そのためには、サイト内部のリンク構造や、htmlの適切なマークアップが重要になります。
検索エンジンの精度は日々進化していますので、htmlのマークアップに多少おかしな点があっても、ページの内容は大方理解してもらえるでしょう。しかし、より適切にマークアップすれば、より正確に検索エンジンに情報を伝え事ができ、適正な評価をしてもらえるはずです。
SEOに取り組む上で、サイト内部のリンク構造や、htmlの適切なマークアップは、前提条件となってきます。
この講座では、第1章~第2章で、検索エンジンに正しく情報を伝える方法について詳細に解説します。
3.質の高いコンテンツを作成する
前項でお伝えした通り、パンダアップデートの導入により、コンテンツの質は益々重要になってきております。
しかし、「コンテンツの質」とは実に抽象的な言葉です。そこで、第3章では、「具体的にはどんなコンテンツが高く評価されるのか」「どうやってコンテンツを作成していけば良いのか」という事を解説していきます。
この第3章は、これからのSEO、そしてこの講座の肝となる内容です。
4.コンテンツを宣伝する(SNSの活用)
さて、ユーザーのニーズに合った質の高いコンテンツを準備し、検索エンジンにも正しく情報を伝えるように気をつけた・・・。これだけで、満足してはいけません。
殆どのSEOマスターが行っているのは、SNSを活用したコンテンツの宣伝です。
この記事を読んでいるあなたも、facebookやtwitterなどのSNSを利用しているのではないでしょうか。
SNSは友人や知人とコミュニケーションを取るためだけではなく、最新の情報や役立つノウハウの受取り口として利用しているユーザーも多く存在します。
今やSEOにおいて、SNSの活用は必須課題となっています。そこで、第4章では、SNSを活用したコンテンツの宣伝方法について解説してきます。
まとめ:この講座では外部リンク対策については触れません!
さて、次回から実践的な内容を解説していきます。この「SEO無料講座」の更新情報は、ACラボのfacebookアカウントで通知していきますので、更新情報を見逃さないためにも、フォローをお願い致します。
第1回のまとめになりますが、この講座では外部リンク対策には触れません!
なぜなら、「第4章 質の高いコンテンツを作成する」「第5章 コンテンツを宣伝する」で解説する内容を実践して頂ければ、自然とリンクを獲得できるからです。
自作自演のリンクや、SEO業者からリンクを購入する必要は一切ありません。Googleからペナルティを受けるリスクがあります。
SEOにはテクニック(技術的な要素)が存在するのは間違いありません。しかし、「検索順位を操作するような小技(裏技)があるのでは?」と考えるのは大きな誤解です。
一昔前は、そのような小技(裏技)で検索順位を操作できたかも知れませんが、今は違います。正攻法で勝負しましょう。
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