2015-02-27
SEOに重要!セリングコンテンツとリンクベイトコンテンツ【SEO無料講座・第2回】
前回から連載記事でお送りしている「SEO無料講座」の第2回です。【SEO無料講座バックナンバーはこちら】
「これからはコンテンツの質が益々重要になる」とよく言われますが、そもそも、コンテンツには2種類ある事をご存知でしょうか?
それは、「セリングコンテンツ」と「リンクベイトコンテンツ」です。この2種類について、その役割や効果を理解した上で、SEOに取組む事は成果への近道となります。
セリングコンテンツとリンクベイトコンテンツとは
セリングコンテンツ
セリングコンテンツとは、コンバージョン(資料請求や商品購入など)を目的としたコンテンツです。トップページ、商品ページ、よくある質問ページなどが、それに該当します。
セリングコンテンツの特長の一つとして、“被リンクを集め難い”という事があげられます。
例えば、有名ブランドや有名企業の商品なら、「こんな新商品が出たんだ!」や「この商品いいよ!」とSNSで共有したり、自分のブログで紹介するユーザーがいるかも知れません。また、ニュースサイトやポータルサイトで取り上げられる事もあります。
一方、企業や商品が無名の場合、SNSで共有されたり、ブログで紹介さる可能性はかなり低い事は想像できると思います。(企業が無名でも、革新的な商品だったりすれば別ですが)
リンクベイトコンテンツ
リンクベイトコンテンツとは、自然にリンクが貼られるコンテンツの事です。「○○の10の方法」「○○の10の手順」「○○に関するまとめ10選」などがそれに該当します。
リンクベイトコンテンツはコンバージョンの獲得を直接の目的としません。ユーザーに「初めて知った!」と言った“気づき”や、「役にたった!」「面白かった!」「泣けた!」「共感した!」と言った“感情の揺れ動き”を体験してもらう事を目的としています。
「うちは企業としてサイトを運営しているんだ!サイトの目的は商品を売る事!リンクベイトコンテンツ?そんなの意味あるの?」と感じられかもしれませんが、実はとても重要なのです。それを以下でご説明します。
リンクベイトコンテンツが有効な4つの理由
1.自然なリンクを集め易い
まずは、弊社の被リンクの割合をご覧下さい。
WEB制作を行っている弊社の場合、セリングコンテンツはこちらのようなWEB制作サービスに関するページ郡、リンクベイトコンテンツはこのブログ内のページ郡を指します。
リンクベイトコンテンツの被リンクが97.91%とかなり偏っていますが、それだけ、セリングコンテンツは被リンクを集め難く、リンクベイトコンテンツは被リンクを集め易いという一つの実証例です。
2.リンクベイトコンテンツページが検索上位に表示される
この記事のようなリンクベイトコンテンツが多くの被リンクを集めるとどのような効果があるのでしょうか?
効果の一つとして、そのリンクベイトコンテンツのページ自体が検索上位に表示されます。
下記の画像は、このブログで公開した記事「SEOに重要なタグ12個の正しい使い方」が「SEO htmlタグ」のキーワード検索結果の第1位に表示されている画面キャプチャです。
上記の記事は、自然なリンクを50個集めています。記事の内容がユーザーに満足してもらえるかどうか=コンテンツの質が前提となりますが、このように自然なリンクを集めると、リンクベイトコンテンツのページ自体が検索上位に表示されます。
※競合記事のSEO状況(コンテンツの質、被リンクの数と質など)によって、上位表示が難しい場合もあります。
3.セリングコンテンツの検索順位も押し上げる
リンクベイトコンテンツが被リンクを集めると、そのページ自体が検索上位に表示されるだけでなく、セリングコンテンツ(サイトのトップページなど)の検索順位も押し上げます。
下の画像は、弊社サイトにおけるトップページの検索順位の推移です。
弊社がこのブログ(リンクベイトコンテンツ)の記事投稿を開始したのは、2013年1月10日です。その頃は、上図の通り、トップページは検索圏外でした。
ブログ開始直後は、記事を書きなれていなかったため、ユーザーからの反響は殆どありませんでしたが、2013年2月12日に投稿した「はてブ上位20記事に共通!アクセス倍増のブログタイトル10法則」は、210個の自然なリンクを集めています。
その頃からトップページの検索順位が、乱高下しながら次第に上がっていく様子が、上図からご確認頂けると思います。
そして、その後に投稿した記事も、自然なリンクを集めます。それに伴い、ブログ(リンクベイトコンテンツ)を開始して3ヶ月弱で、トップページの検索順位は1ページ目(10位以内)へと推移しています。
これは、サイト全体(ドメインレベル)で見た時に、自然な被リンクの数が増えた事により、サイト(ドメイン)の評価が高まり、トップページの評価も高まったためです。
このように、リンクベイトコンテンツが自然なリンクを集めるようになると、トップページの検索順位を押し上げる効果もあります。
「トップページや商品ページの検索順位が上がらない・・・」と悩んでいる方にとっても、リンクベイトコンテンツの取り組みは価値あるものだと思います。
4.ユーザーを見込み客へと育てる
先にも説明した通り、リンクベイトコンテンツは、コンバージョンを直接の目的としていません。しかし、間接的にはコンバージョンと関係があります。
仮にあなたが、何かのキッカケでガーデニングに興味を持ったとしましょう。その時点では、まだ、ガーデニングを始めるかは未定です。ですから、購買意欲は非常に低い状態です。
そんなあなたは、まず、「ガーデニング 始め方」「ガーデニング 初心者」などのキーワード検索で情報収集を始めるとします。
そして、とても参考になるページに出会います。その後、そのサイト内のガーデニング関連のノウハウ記事を色々と読み進めていくうちに、「よし、これならガーデニングをやってみよう!」と“やる気になった”とします。この時には、購買意欲は高い状態になっています。
そんな時、情報収集をした先のサイトでガーデニング関連商品を販売していたとしたらどうするでしょうか?
様々な知識を与えてくれたそのサイトへの信頼は高まっているため、そのサイトで商品を購入するのではないでしょうか。
もちろん、「○○の方法」「○○の手順」の様なリンクベイトコンテンツを見に来るユーザーは、閲覧するだけで終わってしまう場合もあります。
ですが、コンテンツが役に立ち、信頼を得られる場合、コンバージョンに至るユーザーも実在します。
実際、弊社では「ブログを読んでお電話したのですが・・・」という新規のお客様は8割ほどにものぼります。
このようにリンクベイトコンテンツは、単に自然なリンクを獲得するという事だけではなく、“見込み客を育成しコンバージョンへ導く”という重要な役割もあります。
リンクベイトコンテンツを継続的に増やした場合の効果
ここまで読んで頂き、リンクベイトコンテンツの有効性はご理解頂けたと思います。
その取り組みを継続した場合、どのような効果が期待できるのでしょうか?下の図をご覧下さい。
殆ど被リンクを集めていないセリングコンテンツのみのサイトだと、それらのコンテンツの検索順位は低く、アクセス数も低く留まってしまいます。
一方、リンクベイトコンテンツが自然な被リンクを集めると、サイト(ドメイン)の評価も高まり、セリングコンテンツの検索順位も押し上げます。そして、トータルのアクセス数は何倍にもなります。
更に、リンクベイトコンテンツの追加を継続していけば、アクセス数を更に伸ばす事ができます。(いずれアクセス数が頭打ちになるのが一般的です)
下の図は、弊社のアクセス数の比較です。
弊社の場合、リンクベイトコンテンツ(このブログ)のアクセス数は、セリングコンテンツの5.39倍と、とても多くのアクセスを集めています。
弊社が、もしも、リンクベイトコンテンツに取組んでいなければ、上図のグレー部分のアクセスしか取り込めていないという事になります・・・当然、コンバージョン数も激減しているでしょう。
まとめ
今回は、コンテンツには2種類ある事、そして、リンクベイトコンテンツの有効性について説明しました。
「どんなコンテンツを作成すれば、自然なリンクを集められるのか?検索順位をあげられるのか?アクセスを集められるのか?」につきましては、「第4章 質の高いコンテンツを作成する」で説明する予定ですので、ご期待頂ければと思います。
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