2013-01-13
ホームページ作成会社の選び方【チェックリスト必須7項目】
ホームページ作成会社は星の数ほど存在する。そして、業者選びに成功するケースもあれば、失敗してしまうケースもあるのが現実だ。
失敗しないために、注意すべきポイントを紹介する。ガイドラインとして参考にして頂きたい。
料金に関して
1. 初期費用と月額固定費用はいくらか?
業者の料金体系は以下の3つのタイプに分類される。
- 初期費用のみ
- 初期費用+月額固定費用
- 月額固定費用のみ
まずは、業者の料金体系が上記のどれに分類されるかチェックしよう。ここでのポイントは、どの料金タイプが良いとか悪いとかではなく、それぞれのタイプの特徴を理解して、自分に合ったタイプの業者を選ぶ事だ。
Type1. 「初期費用のみ」の業者の特徴
ホームページの制作にかかる費用を初期費用として支払うタイプで、月額固定費用は発生しない。修正やページ追加が必要な場合には、その都度料金が発生する。
従って、修正やページ追加の回数が少ない方にはお勧めだ。但し、ページの修正や追加の単価は業者によって異なり、1回500円のところもあれば、10,000円以上の業者もあるので、メンテナンスの単価もしっかりチェックしておこう。
Type2. 「初期費用+月額固定費用」の業者の特徴
サイト制作にかかるものを初期費用として支払い、メンテナンスにかかるものを月額固定費用として支払うタイプだ。
毎月、ページの修正や追加などが定例的に発生する場合には、Type1.の業者よりもメンテナンス料を抑えられる場合がある。但し、「ページの修正は毎月2000文字まで」など制限がある場合もあるので、月額固定費用の中でどこまでメンテナンスしてもらえるのかチェックしておこう。
Type3. 「月額固定費用のみ」の業者の特徴
サイト制作+メンテナンスにかかる費用を月額固定費用として支払うタイプだ。初期費用がない分、Type2.の業者と比べると月額固定費用が高額になるのが一般的だ。
2.運用期間の総額はいくらになるのか?
料金に関しては、結局のところ大切なポイントはこれだ。ホームページは通常、何年も運用する事になる。その運用期間の中では、ページの修正や追加などメンテナンスが必要になってくる。従って、運用期間における制作料+メンテナンス料の総額がいくらになるのかをチェックしておこう。
参考までに、実在する3社について3年間のトータルコストを比較した例を下記に示す。
項目 | A社 | B社 | N社 |
---|---|---|---|
初期費用 | 39,800円 | 119,800円 | 0円 |
月額固定費用 | 5,500円 | 5,980円 | 10,000円 |
運用3年間トータルコスト | 237,800円 | 335,080円 | 360,000円 |
A社とのトータルコストの差額 | ― | +97,280円 | +122,200円 |
必ず見積りを取り寄せよう!
運用期間のトータルコストをチェックするためにも、必ず見積りを取り寄せよう。業者によっては、オプション料金が加算されて、サイトに記載されている料金より高額の見積りが出てくる場合がある。従って、サイトに記載されている料金を鵜呑みにしないで必ず見積りを取り寄せよう。
また、見積りの内訳も詳細に確認しよう。難しい専門用語を並べて、よく分からないオプション料金を加算するような業者には要注意だ。
デザイン・製作に関して
3. テンプレートかそれともオリジナルか?
ホームページのデザインには2種類ある。1つは、デザインやレイアウトが予め決まったているテンプレートを使用するタイプ。もう1つは、お客様のオーダーに合わせてオリジナルのデザインで作成するタイプ。
テンプレートの場合には、業者がホームページを一から作る必要がないため、オリジナルデザインに比べると一般的には低額だ。一方、他のサイトとどこか似たようなデザインになったり、デザインを思い通りに変更できないといったデメリットもある。とは言え最近では、品質の高いテンプレートを豊富に準備している業者も多く存在する。
オリジナルデザインの場合には、(業者の技量にもよるが)お客様の好みやイメージに合ったデザインのサイトに仕上がる。但し、その分テンプレートを使用するよりも高額となる。
4. 誰が作るのか?
テンプレート型の業者の場合、ブログ機能を使って、お客様が自分でホームページ(内の文章)を作る場合がある。文章をいつでも自由に編集ができるというメリットはあるが、次の点に注意して頂きたい。
通常は、操作が簡単なブログ機能が用意されているので、ワードを使うような感覚で誰でもページを作成出来る。但し、デザイン的に見栄えの良いページを作るためには、HTMLやCSS、画像編集などの知識が必要になる。また、文章を自分で考えないといけないので、コピーライティング力も必要だ。
5. 正しいHTMLか?
ホームページには、HTMLというプログラム言語(正確にはマークアップ言語)が使用されている。このHTMLの使い方には、当然ルールが存在する。
しかし、HTMLのルールを守らなくても、パソコンの画面上では(見た目では)正しく表示されてしまう場合がある。これを良い事に、ホームページの見た目だけを気にして、HTMLのルールを無視する業者が存在するので注意して頂きたい。正しいHTMLでないと、検索エンジンからの評価が下がり、検索順位が上がらなかったり、最悪の場合には、検索に全くヒットしなくなる恐れがある。
インターネットの世界には、世界標準団体「W3C」というものが存在する。W3Cのガイドラインに準拠している業者なら安心して大丈夫だ。以下のラベルをサイト上に表示していれば、W3Cに準拠した業者とみて良いだろう。
サンプルで確認しよう!
テンプレートを使用している業者の場合には、通常はテンプレートの一覧をサイトに掲載しているので、そこでデザインを確認しよう。もしも、業者が対応してくれるのであれば、実際に使用するサイトのロゴや見出し文章などをテンプレートにはめ込んだサンプルを作成してもらおう。
オリジナルデザインの業者の場合には、過去の製作実績で実力を確認するのはもちろんの事、できればサンプルを作成してもらおう。
テンプレートの場合でもオリジナルデザインの場合でも、契約前にどんな風に仕上がるのかを確認し、「イメージと違ったけどお金を払わないといけない・・・」というリスクを避ける事が大切だ。
SEO・集客サポートに関して
6. 「SEO対策付き」は当たり前!どんな事をしてくれるのか?
SEO対策とは、狙ったキーワードで検索結果の上位に表示させる事だ。ホームページを作っても検索にヒットしなければ意味がないので、今ではサイト制作業者のサービスにSEO対策が付いているのが当たり前となっている。
だから、ポイントはSEO対策の内容だ。中には、「検索結果20位以内を保証」などと謳った業者が存在する。しかし、どんなキーワードでも上位表示を保証してくれる訳ではない。
残念ながら、企業名やサイト名での上位表示のみを保証しているのが一般的だ。企業名やサイト名は、他と重複する事はあまりないので、上位に表示させる事は難しい事ではない。つまり、そんなもので上位表示を保証してもらってもあまり意味がない。
例えば、化粧品を取り扱うサイトの場合には、「美白 化粧水」と言った一般的なキーワードや、「肌美精」と言った商品名での検索にヒットさせないと、集客には繋がらない。なぜなら、あなたのサイト名や企業名を知っているユーザーは少ないからだ。
このように集客に影響のあるキーワードでの上位表示をサポートしてもらえるかどうかをチェックしよう。
また、もう一つのチェックポイントは正しいSEO対策を行っているかどうかだ。SEOにはスパムと呼ばれる悪質な対策が存在する。検索エンジンにスパムだと判定されると、検索順位が下がったり、最悪の場合には、検索に全くヒットしなくなってしまう。
従って、業者がスパムに該当するようなSEO対策を行っていないかをチェックしよう。例えば、業者が所有する複数のサイトからあなたのホームページへ一度に大量のリンクを貼る行為はスパム判定される可能性がある。
業者が行うSEO対策の内容を確認しよう。それが正しい対策であるのかどうか、初心者でも納得できる分かり易い説明ができない業者には要注意だ。
7. 集客に強いページを作成してくれるか?
先ほど、ホームページのデザインは集客力に影響する一つの要素と述べたが、デザインが綺麗で格好良ければ必ず集客に繋がるという訳ではない。デザインは秀逸でも、集客に繋がっていないサイトが存在するのが現実だ。
集客を行うためには、デザインの他に、ページ構成が重要な要素だ。ユーザーがページを開いた時に表示される画面(ファーストビュー)には、次の項目を盛り込んだページ構成にするのが、王道と言える。
- キャッチコピー
- 商品写真
- ベネフィットリスト(商品を購入するメリットのリスト)
- CTAボタン(商品購入ボタン)
このように、売れるサイト制作にはノウハウがあるのだが、ホームページを作る事は出来ても(デザイン力はあっても)、集客ノウハウを知らない業者も存在する。
もしも、あなたがホームページを集客ツールとして活用するのであれば、集客ノウハウを知っている業者を選択すべきだ。業者の集客ノウハウを確認し、初心者でも納得できる分かり易い説明ができない業者には要注意だ。
予備知識を備えてから業者と話をしよう!
SEOや集客に関しては、専門的な分野のため、予備知識なしで業者と話しをしてしまうと、内容を理解できないだけではなく、業者に言い包められてしまう恐れがある。業者には初心者でも分かり易く説明してもらいたいものだが、ここは一つ業者任せにしないで、発注者側も予備知識を備えておこう。
そんなに難しく考える事はない。インターネットで、「SEO対策」「SEO スパム」「集客サイト」などと検索すれば分かり易く説明したサイトが見つかるはずだ。
総括「目的達成を支援してくれる業者を選ぼう!」
取りあえずホームページを持ちたい、作れればそれで良いという方にとっては、単なる制作会社であれば問題ない。
しかし、どうせなら集客に活用したいと考える方は多い。ホームページからの集客には、SEOや集客ページ作成のノウハウは欠かせない。もしも、集客を考えているのなら、SEOや集客に関する正しい知識と実績のある業者を選択すべきだ。また、SEOや集客ページの作成は一時で完了するものではなく、継続的な取り組みが必要になる。従って、長く付き合ってくれる業者を選ぼう。そして、サイトの運用期間の総額で、費用対効果の高そうな業者を選ぶ事が大切だ。
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